はじまりは、一本のぶどうの木でした。 見晴らしのいいぶどう園付の家に越してきたばかりの頃、おとなりのおじいさんが私たちに声をかけてこられたのです。 「うちの葡萄を一本やってみるか。」この一本の葡萄の木は、生命力にあふれ、驚くほど成長が速く、手を入れなければ次の日はもうたいへんでした。 そうして一年があっという間に過ぎました。 ここからわたしたちと葡萄の旅がはじまったのです。