大分県北部に位置する小松酒造場は、明治元年(1868年)小松悦蔵によって創業しました。蔵のある宇佐市長洲地区は、酒造りに適した水と、宇佐平野でとれる米、冬の季節風という恵まれた環境により、長洲という狭い地域にかつては7件の清酒蔵があった酒どころです。 昭和63年に製造を休止しましたが、製造を委託しながら清酒蔵としての営業を続けてきました。 平成20年、6代目の帰省を機に製造を再開しました。 平成30年、創業150周年。豊潤ブランド10周年を迎えました。
2日間という、私が参加したおてつたびの中では最も短い期間でしたが、なかなか入る機会のない酒蔵を堪能でき、学びが多く、貴重な体験を沢山させて頂きました。 奥深い日本酒の世界のことなので、きっと私が見せて頂いたのは酒造りのほんの一部であり、さらに何倍もの細かい工程が存在します。 土づくりから始まり、手塩にかけてお米を育ててくださる方、水・光・風などの自然の恵み、手間と愛情を惜しまずたっぷりと注いでくださる杜氏・蔵人さんたちのおかげで、いつも美味しいお酒を頂けるのだと、胸が熱くなりました。 参加した日は、まだ冬の気候だったので、麹室の暖かさが心地良かったです。半袖でも汗ばむほどでした。 蒸米に麹菌を均一に纏わせる作業は、お酒の出来栄えに関わる重要な工程の一つということで、特に緊張感があり、皆で息をひそめてじっと見守りました。 一方、洗米、蒸し立てのお米をほぐす作業、お酒の瓶詰め、使った道具の片付けや掃除などは、水を扱う場面もあり、ほぼ屋外なので、着込んでいないと寒かったです。 菌の働きがポイントのお酒造りでは、温度や湿度など、環境の繊細な変化が大差となるため、ヘアキャップの装着、菌の移動を防ぐこまめな手袋の交換、作業場所に応じた履き物、時間を計りタイミングよく作業を行うなど、細部まで気を遣う必要がありました。 長靴は事前にサイズを確認してくださり、用意して頂けたので、旅の荷物が多い私たちには大変助かりました。 タンク内のもろみを混ぜる作業では、二酸化炭素が発生するため、覗き込むことによる酸欠や転落に注意するようにと教わりました。 腕だけでなく、全身をつかい混ぜ込むため、体力も必要でした。 小松酒造場さんは、全工程がほぼ手作業だったので、お酒ができた時の喜びもひとしおだろうなと感じました。 お酒の仕上がり具合を確かめながら「うまい!」と言う小松さんの、誇らしそうな笑顔がとても印象的でした。 宇佐市は広いので、宇佐神宮などの観光地に足を運びたい方は、車で訪れた方がより楽しめるかと思います。 個性の光るからあげ店も沢山あるので、食べ比べをするのもおすすめです。 小松酒造場の皆様をはじめ、ゲストハウス、宇佐市役所、ANAのご担当者様など、沢山の方にお世話になりました。 本当にありがとうございました。
今回は、洗米、製麹、びんずめ作業など、様々な工程をお手伝いさせていただきました。 普段は見ることが出来ない、想像以上に時間と労力のかかる作業を目の当たりにし、実際に体験することで、良い学びを得ることができました。非常に短期ではありましたが、参加して良かったと感じております。 改めて、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
お手伝い内容は、洗米、浸漬、製麹、酒母、発酵の日本酒に関する作業工程、その他に、瓶洗浄、できた日本酒の瓶詰め、パッキングも行った。魅力は、今回のような貴重な体験をすることで、また違う視点で物事を捉える契機になり得ることだ。2日間という短い間だったが、丁寧に作業および日本酒の工程について説明していただき、大変学びとなった。印象的だったことは、酒蔵の内装である。受けた印象は、開放的な空間だったこと。木材の自然な形をそのまま使った梁が、より自然と人工の境界線を曖昧にしている。さらに普段目にすることができない巨大なタンクがずらりと横一列に並んでいる。このタンクの中で日本酒を発酵させたり、米を蒸したりしている。観察眼を養うという点においても実りあるお手伝いだったと感じる。
アットホームでとても楽しかったです!