萱生(かよう)地域推進協議会
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男性60代
2023年11月参加
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5.0

朝日の中、揺れるススキの向こうに霞がかる山の端。刈田を越え、たわわに実る果実を見ながら上る出勤の道。仕事が終わり何かに煙る盆地を見下ろしながら、風を切って下り坂を降りてくる自転車の爽快感。斜面を降りてきて、あっという間に暗くなり、明かりの灯る軒下を走り抜ける11月の街並み。その上り下りの間、静寂の柿園に聞こえてくるもの・・・耳元を過ぎてゆく弱々しい虫の羽音、柿の実を切り取るパチンというハサミの音、はるか下の方を通り過ぎてゆくローカル列車の響きと踏切のリズム、遠く街を走る救急車かなにかのサイレンの音、坂の農場をゆく軽トラのエンジン音、柿の枯れ葉を踏むカサカサという乾いた音、高ーい青空を飛び去って行く飛行機の音、隣の農園から遠く聞こえてくるかすかな声。ポツンポツンと交わされる会話や作業の合間に見える景色がとてもよく、遠く開かれており、やはり何かが生産されている場には それなりの魅力があるのだなあと実感しました。スーパーで見る商品としてしか見ていなかった柿を、(短い日数ではありましたが)樹につながる、土につながる、その場の歴史につながる、生産者の目から眺めることができました。桃栗3年柿8年と言われますが、あの地にあれだけの実りをもたらした あれだけの柿の木を植え育て上げた、また、ハードワークでそれを受け継いでこられた方々に敬意を感じます。あの斜面に広がる秋の豊かな景色を、これからも長くまもりつづけてください。ありがとうございました。

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